マンモグラフィ Q&A

Q、マンモグラフィとは何ですか?

A、乳房のX線撮影のことです。
マンモグラフィとは、乳房に放射線をあててその内部の状態を写し出す検査です。このように言うと、すごく難しそうに聞こえますね・・・
でも実際には、病院でよく耳にする"レントゲン検査"の一種です。
ただ、この検査は骨などを撮るときに使う通常のX線装置ではなく、乳房専用のX線撮影装置を使うという特徴があります。

Q、マンモグラフィによって何がわかるのですか?

A、乳房内に“できもの”ができていないかをみることができます。
乳房は大まかにいうと、ミルクをつくりだす"乳腺"という組織と"脂肪"からなっていますが、マンモグラフィでは乳腺は白く、脂肪は黒く写ります。その中に"腫瘤"(しゅりゅう)とよばれるしこりの白い影や"石灰化"(せっかいか)とよばれる白いつぶつぶの影が写ってくるのです。
乳房にできる悪性腫瘍(=乳がん)や良性腫瘍の多くは、マンモグラフィでは腫瘤や石灰化の影としてとらえられます。そして単に発見するだけでなく、腫瘤や石灰化の形や大きさ等からその“できもの”が良性なのか悪性(乳がん)が疑わしいのかといったことも判断できます。マンモグラフィは、触ってもわかりにくい小さいしこりや、まだしこりにもなっていない本当にごく早期の乳がんを見つけだすことができます。

Q、どのようにして撮影するのですか?

A、乳房を支持台という板の上に置き、上から圧迫板というアクリルの板で押さえて撮影します。
左右の乳房を別々に、それぞれ縦からと横からの2方向、合計4枚撮影します。実際には乳房を引き伸ばして、なるべく平らに圧迫し、乳腺の重なりをできるだけ少なくして撮影します。乳房には厚みがあり、その中には乳腺が詰まっていますので、そのままの状態では正常な乳腺の中に腫瘤や石灰化が紛れてしまって何も写ってこないのです。適切な圧迫を加えることではじめて、診断しやすいきれいな写真となり、誤診や見落としを防ぐことができます。
このような方法で診断に適した写真を撮るため、放射線技師はどうしても検査を受ける方の乳房に直接触れることになります。当院では、常に女性の放射線技師が撮影しますので、ご安心ください。

Q、痛い検査だと聞いたのですが・・・

A、圧迫して写真を撮るので、確かに痛みは伴います。自分で乳房をギューッと押してみてください。ちょっと痛いですよね・・・でも、この痛みの感じ方は人それぞれ異なります。"乳房は乳腺と脂肪からできている"ということについては前問でも触れましたが、痛みの原因はこの乳腺にあるのです。
若い方は乳腺が非常に発達しています。一方、高齢者になると乳腺はだんだんと萎縮してきて脂肪に置き代わっていくのです。ですから一般的にいうと"若い方のほうがより痛みを感じやすい"ということになります。
ただしこれは一般論ですので、全ての方がそうであるというわけではありません。人によって痛みは大きく変わります。

少しでも痛みを感じなくてすむコツ

  1. リラックスして検査を受けましょう。
    力を抜くだけでも痛みは減少します。
  2. 生理前の時期はなるべく避けましょう。
    痛みは生理周期によっても変わってきます。生理前になると胸が張って、じっとしているだけでも痛い・・・なんていうことはありませんか?これは排卵から月経開始までに卵巣から分泌される女性ホルモンが、乳腺に影響を及ぼしているためです。ですからこの時期はなるべく検査を避けた方が無難です。ただし、よほど痛みが強くない限り検査自体は可能ですし、この時期に受けたからといって検査自体に影響はありません。

当院でも多くの方がマンモグラフィを受けられていますが、「思っていたよりも痛くないですね〜」とよく言われます。最近は世間でも"乳がん"が話題となっていて、マンモグラフィについても"とにかく痛い検査"という認識(誤解?)が広がってきているようです。確かに痛い場合もあります・・・が、あまり気負わずに検査を受けてみてください。

Q、どのくらい被ばくするのですか?

A、1回の撮影につき被ばくする量は、人体が1年に受ける自然放射線量の約40分の1です。
もっとわかりやすく説明すると・・・。私たちは地球で生活する以上、宇宙や地上などから1年間に約2.4mSv (ミリシーベルト:放射線の単位)という量の自然放射線を受けています。そしてそれ以外にも、日常生活で飛行機に乗ったりラドン温泉に入ったりすることで、放射線を受けています。部屋の壁に含まれている物質からもごく微量の放射線が出ているのです。
マンモグラフィではX線を用いるので当然被ばくします。乳房の大きさや乳腺の密度などによってその量は変わってくるのですが、1回の撮影につき約0.05mSvの被ばく量です。これは1年に受ける自然放射線量の約40分の1です。またこの量は、東京からニューヨークまで飛行機で行くときに浴びる放射線量のたった半分です。
ですから、マンモグラフィによる被ばくで体に影響が出るということはまず考えられません。

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